PLUTOってなぁに?



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 妄想にも、前提ってやつがあります。
 というか、設定から人物から世界観からナニモカモを自前で構築できるなら、それは妄想じゃなくて想像、否、創造で、創作です。
 妄想の土台になったプルト共和国物語(WorldNeverland2)って、どんなもんなの?というのを、力の限り説明してみたいと思います。
(過ぎたるは及ばざるがごとし・・・かもしれないケド。ぁぁぁ)





  • ゲームです
    ワールド・ネバーランド2〜プルト共和国物語〜 株式会社アルティ

     プレイステーション用のゲームで1999年2月に発売されたそうです。その後ドリームキャストにも移植されました。
     絵がきれいだとか、アニメーションがすごいとか、選択肢が豊富だとかいった方向性とは真逆を行く、チビキャラ勝負の画面とシンプルな造りが自慢(?)です。
    こんなチビキャラに話しかけると

    (チビキャラの動きには唸る場面も多い…かもしれない)
    こんな風に相手が見える。顔画像は表情の区別なしで一種類だけ。もちろん声もついてません。
    但し、その顔の種類は、ざっと 128×6(人種)×2(男女)=1536
    ※とはいえ重複してる顔も多かったりするので、実際にはもうちょっと少ない;
    それぞれについて、4段階の年齢変化があります。

     今ではPS・DCのソフトの販売は終了していて、PC(Win版のみでMac版はない)に移植され、ダウンロード販売されています。

    販売元や、詳細はこちら≫≫  WorldNeverland.info

    もしホンキでやってみようと思ったら、ゲームパッドを使える環境にしておくのがお奨めです。
    私が使っているのは JoyToKey です。(サーチかければ必ずみつかります)


  • ジャンルはシュミレーションロールプレイング?
     クリア条件は無く、エンディングも寿命による死亡しかありません。
     プレイヤーは100人前後居る国民の一人として、フツーに生活します。基本的に、プレイヤーキャラ(PC)とそれ以外の国民(NPC)に出来ることの差は、微々たるものしかありません。
     生活の中には、結婚出産も含まれ、プレイヤー権は自分の子供に移行させることが可能なので、死亡エンディングを迎えることなく、自キャラを世代交代させながら、ほぼエンドレスに生活を続けることができます。
     また、各キャラは性格パラメータと疲労度数・ストレス度数を持ち、この値により、時々刻々、次にとる行動を選択していきます。(ついでに言えば、これら行動を決めるパラメータは、とった行動により変化していく可変データでもあります。なので、パラメータと行動は、相互に影響し合って変化し続けます)
     この行動選択は、一定の傾向があるもののランダムであり、ある時点でセーブをし、後からセーブデータまで時間を戻しても、完全なやり直しはききません。
     やり直し時点から違う歴史が分岐し、パラレルワールドがひたすら増えていくことになります。


  • プルトってどんな国?
    • 1年は30日。それなりに四季はありますが、月と週の概念はありません。休日は年末年始5日間と、5・0日(ごとおび)です。
    • 平均寿命は25才前後。生まれ落ちた瞬間に16才から36才までの寿命がランダムに与えられます。
    • 3才で入学。6才で成人。正確には4才になる年の1日に入学。7才になる年の1日に成人。
    • 人種は雑多で、独特の遺伝法則を持つ。北方(白人)・南方(黒人)・東方(黄色人種)とそのハーフ(北南・東南・北東)が存在しますが、クォーター以上の混血はありません。
    • 結婚は恋愛結婚のみ。独身でフリーの成人国民は、恋人GETに血道を上げて、連日「いい人捜し」をしています。(微妙な解説だ・汗)
    • 離婚はできないが、伴侶と死別後の再婚は可能。離婚はできませんが、不倫デートは一応できます。また、死別後の再婚は、条件によってできない場合があります。
    • 妊娠期間は1年。歩けるようになるのは1才。歩けるなんて生やさしいものではなく、赤ん坊がいきなり幼児に変身してベッドから走り出し、習いもしないのに料理まで始めます。
    • 成長時期は、1才・入学式・成人式・13才・19才。赤ん坊>幼児>学生>青年>中年>老年の区分けがされており、着衣が変わります。

    • 3年に一度龍が訪れ、国民代表と対戦する。ドラゴンドロップ(DD)杯といいます。バグウェルという名の龍でふだんは近所の山の中に住んでるらしいです。(とてつもない裏設定が埋め込まれてるので、敢えてさらっと流そう・汗)

    • 働くことと、武術鍛錬は成人国民の義務。全ての成人国民は、各3つある職場(ウルグ)と武術集団(ショルグ)の両方に所属しなければなりません。(但し、実際に働くことや鍛錬することは義務ではない)
    • 国教はワクト教。多神教であり、ワクトは神々の議長のような(?)存在。各ウルグ・ショルグにもそれぞれ神様がおり(目に見える形で居るわけではなく、精神的に祭っているだけ)、所属員は同時にその神様の信者になります。
    • 3ウルグは、リム・バハ・ガアチ。それぞれ、釣り・農作物の収穫・鉱物の採掘が仕事内容。
    • 3ショルグは、コーク・ジマ・ミダ。それぞれ、剣術・格闘技・魔術を磨き、各ショルグ内でリーグ戦を開催している。
    • ナァムという役職がある。各ショルグ神を祭るナァムという神職がそれぞれのショルグに1名ずつ居ます。ナァムであることとショルグランクには関係なく、世襲制です。
    • 年2回、3ショルグ合同でナイターが開催される。全国民中能力上位者による6大大会(トーナメント戦)が開催される。上半期:コーク杯・ジマ杯・ミダ杯。下半期:シニア杯・イム争奪戦・DD杯。

    • 共和国制をとっており、毎年選挙ほかで議員を選出する。ショルグ長については、リーグ戦上位者が自動的に就任します。ナァム3名も議員を務めます。
    • 議員の中からさらに選挙で議長を選出する。議長については議員の信任採決で続投となります。不信任が出た年のみ総選挙が行われます。


  • 初めは移住者
     ゲーム開始時に、自キャラの性格と顔を、アバウトな質問(と根性)で作成し、この国に移住してきた7才の青年として、住居を与えられるところから始まります。
     これを応用すれば、世代交代する子供に恵まれなかったり、状況に行き詰まったりしたときには、(先に作成してストックしておいた)別のキャラとして、同じ国に移住し直すことで、死亡エンディングを避け、ゲームを続けることが可能になります。
     また、移住はプレイヤーだけの特権ではありません。毎年1日に、男女比・ウルグ員数・ショルグ員数比に応じて移住者が一人訪れるシステムになっています。

  • 前は海後ろは山で、出国不可能な国プルト
     移住といっても、基本的に受け入れのみが可能で、出国することはできません。
     唯一プレイヤーキャラのデータだけは、移住者データとして保存することが出来ます。このキャラデータ(orパスワード)で他の国に移住することが可能です(同じ国でもOK)。NPCとして移住させることも出来ます。


 などなどなど・・・。  攻略情報かと思うような情報の羅列になりました(汗)。
 が、これら様々な条件や要素・設定が在るにも関わらず、ゲーム内でこれらが明確に語られることはなく、普通に生活する上での基礎として存在しています。(もちろん説明書=ヘルプページに書いてある事柄もあります)
 あとは、プレイヤーが受け止めたとおりに考え、行動して、好き勝手な人生を歩んで下さいな、という自由度の高いゲームなんであります。
 となれば、残るのは、シンプルライフの中、固定プログラムの下で動くNPCたちがとる行動の中に、PCの目を通してプレイヤーが何を見るか?にかかってくるわけです。
 ゲームに慣れないうちは、短い中でよく練られたセリフや(かすかにナナメ上を行くあたりがツボとか、逆とかw)、小さいながら(その動きで)表情豊かなチビキャラに、生きた人間さながらの感情移入をしてしまったり、一定のシチュエーション条件下でしか出てこないセリフや行動に、びっくりしたり、思い通りにいかなくて途方に暮れたり。
 いろいろわかるようになっても、NPCたちの行動の裏を深読みしてどぎまぎしたり。(というか、慣れてからでも多分に感情移入できるというか、プログラムにない会話まで脳内に響くようになります<ビョーキとも言う)
 ゲーム好きな人向けというより、想像力豊かな人にこそ向いたゲームだと思います。攻略とか達成とか、その基準は個々人の価値観でどんな風にも変わってしまいます。(純粋に「ゲーム」を求める人には、単調な作業ゲームとして、飽きられるのが早いかもしれません・汗)
 ゆえにこれは、妄想ゲームですw
 語られない部分を脳内補完しながら、見えないところまで味わい尽くせる人には、生涯の友にすらなるかもしれません(大袈裟っ)。





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